店員さんは、俺がそれまでかけていたボロボロの古い眼鏡を、ゆっくりと丁寧に、汚れをきれいに落としたあと、新しい眼鏡を入れるはずの新しいケースに入れ、それを何かふわふわの白い薄い紙で包み、きれいなシールでとめたあと、高級感あふれる木の箱にうやうやしく入れ、立派な紙袋に入れた。そして、雨だったので、その上からさらに雨よけのビニール袋に包んだ。
本来そこに包まれるはずの眼鏡をかけて、古いボロボロのほうの眼鏡が立派に包装されていくのを最初から最後までじっと見ていた。店員さんが黙って静かにゆっくり作業していくのを、俺も黙ってみていた。
まあ、そうするよな。そうなるよね当然。
追記。このエントリをfacebookでリンクしたら、さいとうなおこ先生が「埋葬感ある」とコメント。 そ れ だ